鵜飼い

「岐阜・長良川の鵜飼い」「京都・嵐山、宇治川の鵜飼い」「愛知・木曽川の犬山鵜飼い」など伝統的な香りのする日本の伝統的なる鵜飼い漁(うかいりょう)を一度は観たいと思う人は多いでしょう。確か、小学生のときの社会で「鵜飼い(うかい)」という鵜(う)を使った漁があると聞いた時、「せっかくのみこんだ魚を人間に取られてしまったら、鵜(う)はお腹減らないのかな?」と思った記憶があります。今度旅行に出かける時は、そんな素朴な疑問を持って、是非鵜飼いを見に行こうじゃないですか。

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鵜飼い(うかい)とは

「鵜飼い(うかい)」とは、小学校の教科書にあったように、鵜(う)という鳥を使って魚を取る、日本の伝統的な漁の方法で観光としても有名です。小さな船で何羽もの鵜を鵜匠(ウショウ、ウジョウ)が操って鵜に鮎(あゆ)などの川魚を取らせる様子は、圧巻でなんともいえないものがあります。現在では、魚を獲ることを目的とした漁の「鵜飼い(うかい)」を行っているところは少なく、伝統的漁の技法を保存する目的とそれを観光客に見せるという観光的な要素としての鵜飼い(うかい)が多くなっています。また、「鵜呑みにする」「うがい」などは、魚を丸呑みにする鵜と「鵜飼い(うかい)」がもとになった言葉です。

鵜飼い・始まり

中国での鵜を使った漁については、900年頃に鵜飼いについて書かれているものがあるようですが、日本での鵜飼い(うかい)のはじまりは大変古く、日本最古の書物である日本書紀や古事記、万葉集にも鵜飼いについて書かれています。また、600年〜700年頃の中国の書物にも日本の鵜飼いについての事が書かれていることなどからも、中国より先に日本では鵜飼いが盛んに行われていたようです。古くから貴重な漁の方法であったため、鵜匠は昔から、烏帽子(えぼし)などの伝統的な装束(しょうぞく)で鵜飼い(うかい)の漁に出ます。鵜飼いで獲れた魚は大変珍しく貴重なものと喜ばれたため、献上品とされていましたため、織田信長や豊臣秀吉の時代から江戸時代になると、鵜飼い(うかい)は保護されていました。しかし、明治時代になり幕府からの保護が無くなると、あまり効率の良い漁の方法ではない「鵜飼い(うかい)」は数が少なくなり、伝統的な技術を保護するために、長良川の鵜飼いは「宮内庁式部職鵜匠」という肩書きをもち、広島の三次では唯一の白い鵜を使う鵜飼いということで保護され、現在の鵜飼い(うかい)は無形文化財になっています。

鵜飼い・漁の方法

鵜飼い(うかい)では多くの場合、「川鵜(かわう)」より体の大きな「海鵜(うみう)」が使われています。茨城県などで捕獲された野生の海鵜を捕まえて鵜飼い(うかい)用の鵜に訓練しています。鵜飼い(うかい)は、鮎漁の解禁にあわせて6月頃から始まることが多いようです。小さな船の先端部分に、かがり火を炊くことで、その光に寄り集まった魚を鵜に飲み込ませて獲ります。鵜は、鮎などの魚を丸呑みし、喉の圧力によって一瞬で魚を気絶させます。鵜が飲み込んだ魚は傷が付かず魚の体力も落ちていないので、大変良い状態なのです。鵜飼い(うかい)では鵜が魚を飲み込んで、胃袋まで落としてしまわないように、鵜飼い(うかい)で使われる鵜の首には紐が巻きつけてあり、喉の太さが一定の幅になるようにしてあります。そのため、この紐の幅より太い魚は胃袋まで落ちず、鵜匠が鵜の喉から魚を吐き出させて、魚を獲ります。こうやっていつもいつも吐き出させられている鵜は、だんだんやる気をなくしてしまうこともあります。そうなると、鵜は魚をなかなか獲らなくなってしまうので、鵜飼い(うかい)ではやる気を失った鵜に休暇時期を作るところもあります。さらに、紐の幅より小さい魚は鵜が食べることが出来、また、鵜飼い(うかい)の鵜として大切に飼われているので普通の鵜の寿命よりかなり長く15〜20年ほども生きる鵜もいるそうです。鵜飼い(うかい)の鵜と鵜匠はいいパートナー関係を築いているのでしょう。

鵜飼い(うかい)を観よう!

鵜飼い(うかい)の漁の方法と、鵜匠と鵜の関係をちょっと知ると、鵜飼い(うかい)の見方はかわりますよね。観光として鵜飼いを観るツアーなども色々ありますので、そういったツアーを利用して鵜飼いをみながら、屋形船でちょっと優雅に地元の料理を食べる、なんていうのもいいですよね。鵜飼いを行っている地域や、鵜匠の違いなどによって各地の鵜飼いはちょっとずつ違いがあるようです。鵜が獲った鮎を食べさせてくれるところもあるようなので、地域によっての違いを楽しんでください。

鵜飼いをやっているところ

山梨県「笛吹川鵜飼い」

観光向けに男の子や女の子が鵜匠となって鵜を操っていることがあるようです。

岐阜県「長良川鵜飼い」

日本の鵜飼い(うかい)としては大変有名な場所で、岐阜県内の長良川でも何箇所かで鵜飼い(うかい)が行われています。

愛知県「木曽川鵜飼い」

岐阜から伝わった鵜飼い(うかい)がもとになって盛んになった鵜飼い(うかい)です。花火大会などの夏を中心に行われています。

京都府「宇治川鵜飼い」「大堰川(おおいがわ)鵜飼い」

長良川うかいと並ぶ、有名な鵜飼いが行われているところです。嵐山鵜飼いなどとも呼れ、風情があることで人気です。

広島県「馬洗川鵜飼い」

広島の三次で行われている、数少ない主に漁業としての鵜飼いを行っているところです。白い川鵜を使った鵜飼い(うかい)としても、有名です。

愛媛県「肱川鵜飼い」

日本三大鵜飼いの一つである、「大洲鵜飼い」が行われているところです。坂本竜馬脱藩の地としても有名で観光客に人気があります。

福岡県「筑後川鵜飼い」

日本3大暴れ川として知られる「筑後川」で行われている鵜飼い(うかい)です。

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