検察官(けんさつかん)とは、刑事裁判において被告人を訴追(そつい:訴えること)するのが主な仕事です。たいていの刑事事件の捜査は通常警察官がおこないます。しかし、政財界の犯罪など、規模の大きな犯罪に対しては、検察官自らが捜査することもあります。また、検察官は公務員なので非常に厳しい倫理規定があります。
スポンサードリンク
検察官の象徴 バッジ |
検察官には身分をあらわす証票(しょうひょう:証しのこと)はありません。そのかわり、弁護士のつける弁護士バッチのように検察官バッジがあります。このバッジは“秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)バッジ”と呼ばれています。秋霜烈日とは文字通り「秋の霜」と「猛烈な日差し」の意味です。これは刑罰などの厳しさをあらわしています。 |
検察官の仕事と職務 |
検察官の職務は大きく分けて次の3つに分類できます。いずれも法秩序に関わるたいへん責任の重いものです。また、勘違いしているかたも意外と多いようですが、検察官は警察官とは違います。たとえば、検察官には治安維持に関わる職責がありません。そのため、警察官のように武器を携行することができません。検察官の職責と職務の大部分は、裁判、つまり司法に関わるものなのです。 検察官の職務1 刑事事件の訴追検察官の仕事で最も多いのはこの刑事事件の訴追です。通常、何らかの刑事事件が発生し犯人が逮捕された場合、まずは警察官による取調べを受けます。その後検察官が犯人の身柄を引き受け、刑事訴訟法(けいじそしょうほう)に基づき原告側から被告を訴えます。 検察官の職務2 大型刑事事件の捜査通常の犯罪とは異なり、政治家や経済界の要人のような、大物の絡むと思われる犯罪には検察官自らが捜査を行うこともあります。検察官の捜査が完成し犯人を逮捕した後、自ら訴追し裁判を進めていくのです。 検察官の職務3 裁判の監督検察官のもうひとつの大きな仕事がこの裁判の監督です。法律が正しく運用されているか、裁判が正当に行われているかを監督する仕事です。 |
検察官の役割 |
司法の場においては、裁判にかかわる人間の役割ははっきりしています。たとえば、裁判長なら法の下の平等にもとづく“正しい法律感覚”をすべての人に対して果たさなければなりません。検察官の役割として、最も大切なことは裁判における“法秩序の運営と遵守(じゅんしゅ:きびしくまもること)”です。裁判において検察官は非常に大きな権利を持っています。つまり、検察官自身が裁判における法秩序を守り、執行し、監督しなければなりません。検察官自身がこの役割・職務を守らなければ、日本の法廷秩序は崩壊してしまうのです。 また、日本の政財界の暗部に切り込んでいくことも少なくありません。彼らの犯罪捜査を検察官自らが行い、裁判にかけ、すすめていくわけです。ですから、検察官自身に正確な捜査と公平さが必要とされます。 |
検察官の給料 |
検察官に支払われる給料は、やはり一般公務員が受け取るそれよりも少し高いです。しかし、他に比べて圧倒的に差があるというほどではありません。また同じ検察官でも役職により当然その給与・年収に違いがあります。また扶養手当や住居手当、寒冷地手当てなどによっても違いが出てきます。しかし、一般的に見て月収は、上級の検察官で100万から150万、検察官見習いで20万ほどといえます。これに、ボーナスなどが加わりますので年収は、上級検察官で2000万から3000万、検察官見習いで300万程度です。民間に比べても、それなりの役づき検察官にならないと、高い給料をもらっているとはいえません。 |
検察官に期待されること |
このように検察官には、非常に重い職務がかかっています。そして、それに対するそれ相応の給料も支払われています。検察官には何よりも法に対する公明正大さが必要です。起きてしまった犯罪に対する、過不足のない捜査や、すべての人間に対する公平な裁判進行を期待します。加えて、公僕(こうぼく:国民につかえる人間のこと)として、彼らにはどうしても高い倫理感覚が求められます。近年、この倫理観がかけているような事件も耳にします。もし彼らが法体系にそむくようなことをすれば、直ちに、国民の信頼をなくしてしまいます。検察官に対する信頼感がなくなれば、それはつまり、日本の司法を崩壊させてしまうといっても言い過ぎではありません。 |
スポンサードリンク
| HOME| |